【子どもの命を守る】年齢別に考える防災対策|乳児・幼児・小学生で必要な備えはこんなに違う

「子どもを守れるだろうか。」親なら一度は考えること

「もし今、大きな地震が起きたら、子どもを連れて安全に避難できるだろうか。」

親であれば、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

私には現在、10歳と3歳の子どもがいます。
子どもが生まれてから、防災に対する考え方は大きく変わりました。
東日本大震災を経験し、昨年は近所で起きた交通事故による約6時間の停電も経験しました。

その時に改めて感じたのは、「家族構成によって必要な備えは全く違う」ということです。
ネットには防災用品の一覧が数多く紹介されています。
もちろん参考になります。
しかし、そのまま準備すれば安心というわけではありません。

赤ちゃんがいる家庭。

3歳くらいのお子さんがいる家庭。

小学生のお子さんがいる家庭。

それぞれ必要な物も、気を付けることも大きく変わります。
私自身、10歳と3歳の子どもがいることで、「同じ家庭でも年齢によってこんなに違うんだ」と実感しています。

今回は、柔道整復師としての視点と、2児の父親として実際に備えていることをもとに、子どもの年齢別に必要な防災対策をご紹介します。
何を買えばいいかだけではありません。

「なぜ必要なのか。」

「子どもを守るために親として何を考えているのか。」

そんな視点も交えながらお伝えします。
これから防災対策を考えるご家庭の参考になれば幸いです。


子どもを守るために、一番大切なこと

災害が起きた時、大人も不安になります。
当然それ以上に、不安を感じるのが子どもです。

普段と違う景色。

いつも聞こえている音がしない。

周りの大人も慌ただしく動いている。

それだけでも子どもは強いストレスを感じます。

だからこそ、防災で一番大切なのは「物をそろえること」だけではありません。
子どもが少しでも安心できる環境を作ることも、とても大切です。
柔道整復師として多くの方の身体を診てきましたが、子どもの身体は大人より環境の変化を受けやすいと感じています。

暑さ。

寒さ。

疲れ。

睡眠不足。

水分不足。

これらが重なると、体調を崩しやすくなります。
災害時だからこそ、「いつもと同じように過ごせる時間」を少しでも作ってあげることが、身体にも心にも良い影響につながります。

💡 柔道整復師のコラム①

子どもは大人より脱水になりやすい

子どもは体が小さいため、少し汗をかいただけでも体の水分が失われやすくなります。

「喉が渇いた。」と言ってからでは遅いこともあります。

災害時は夢中になって遊んでしまったり、緊張して水分を取らなかったりすることもあります。

大人が時間を決めて、少しずつ水分を飲ませることが大切です。



防災用品は「家族全員」で考えることが大切です

防災用品というと、大人が使う物を中心に考えがちです。

しかし、実際には子どもがいることで必要になる物はたくさんあります。
例えば、

・いつも飲んでいる飲み物。

・好きなお菓子。

・お気に入りのおもちゃ。

・着替え。

・おむつ。

・絵本。

一つひとつは特別な物ではありません。
でも、災害時には子どもを安心させてくれる大切な存在になります。

「防災用品」と考えるよりも、「子どもが普段使っている物を、少し多めに準備しておく。」

そんな考え方の方が、無理なく続けられると思います。
私自身も、3歳と10歳では準備している物がまったく違います。
年齢が変われば必要な物も変わります。
だからこそ、防災用品は一度準備して終わりではありません。

子どもの成長に合わせて、少しずつ見直していくことが大切だと感じています。

【年齢別】最低限そろえておきたい備え

子どもの防災対策を年齢別にまとめた一覧図。乳児・幼児・未就学児・小学生・中学生以上それぞれに最低限備えておきたい防災用品やポイントを分かりやすく紹介しています。

子どもの防災対策は、一度準備して終わりではありません。
子どもの成長に合わせて、必要な物も少しずつ変わっていきます。

我が家も10歳と3歳では、備えている物がまったく違います。
ここでは、年齢ごとに「まず最低限そろえておきたい物」をご紹介します。


乳児(0〜1歳)の備え

この時期は、自分でできることがほとんどありません。

食事も、おむつ交換も、体温調節も、すべて大人が行います。

そのため、「食事」「衛生」「体温管理」を最優先に考えて備えることが大切です。

最低限そろえておきたいもの

□ 液体ミルク

□ 粉ミルク

□ 哺乳瓶(複数本あると安心)

□ 飲料水(調乳用も含む)

□ 紙おむつ

□ おしりふき

□ 防臭袋

□ 着替え(2〜3組)

□ ガーゼ・タオル

□ 抱っこひも

□ 母子手帳・保険証・お薬手帳のコピー

災害時は、普段当たり前にできていたことができなくなります。
だからこそ、「いつも使っている物を少し多めに備えておく」という考え方がおすすめです。

あればさらに安心なもの

停電すると、お湯を準備することも簡単ではありません。
もし乳児がいるご家庭であれば、ポータブル電源があると電気ポットや調乳ポットが使いやすくなります。
夏はコードレス扇風機。
冬は電気毛布などにも活用できるため、赤ちゃんの体温管理にも役立ちます。


幼児(2〜3歳)の備え

歩けるようになりますが、危険を十分に理解できる年齢ではありません。
怖くなると抱っこを求めたり、突然走り出したりすることもあります。

我が家にも3歳の子どもがいます。
だからこそ、「安心できる環境を作ること」を意識しています。

最低限そろえておきたいもの

□ 飲み物

□ 食べ慣れたおやつ

□ おむつ(外れていてもあると安心)

□ おしりふき

□ 防臭袋

□ 着替え

□ 常備薬

□ お気に入りのおもちゃ

□ 絵本

環境が大きく変わると、おむつが外れているお子さんでも失敗してしまうことがあります。
また、お気に入りのおもちゃや絵本は、子どもの不安を和らげる大切な存在になります。

あればさらに安心なもの

停電時でもコードレス扇風機が使えると、暑い季節の熱中症対策につながります。
冷たい飲み物を用意できるポータブル冷蔵庫も、小さなお子さんがいる家庭では安心につながると思います。


未就学児(4〜6歳)の備え

自分でできることが増える時期です。
一方で、親の不安を敏感に感じ取る年齢でもあります。
避難生活では、できるだけ普段に近い生活を意識することが大切です。

最低限そろえておきたいもの

□ 飲み物

□ 軽食・おやつ

□ 着替え

□ 歩きやすい運動靴

□ 家族の連絡先を書いたメモ

□ お気に入りのおもちゃ

□ 折り紙・トランプなど

□ 小さなリュック

「自分の荷物を自分で持つ。」
それだけでも、防災への意識が少しずつ育っていきます。

あればさらに安心なもの

停電時でも扇風機や照明などの家電製品が使えると、普段に近い環境を作ることができます。
子どもの安心感にもつながると感じています。


小学生(7〜12歳)の備え

行動範囲が広がり、学校や習い事など、家族と離れている時間も増えてきます。
そのため、「家族と会えないかもしれない」という想定も必要になります。
我が家でも、「学校にいる時に地震が来たらどうする?」という話をするようにしています。

最低限そろえておきたいもの

□ 水筒

□ 軽食

□ 家族の連絡先

□ 集合場所を書いたメモ

□ 防犯ブザー

□ 筆記用具

□ 小型ライト

□ モバイルバッテリー(スマートフォンを持っている場合)

物を備えることだけではなく、「家族で話し合っておくこと」も大切な防災対策です。
話し合うことで、できることやできないことを共通で理解することができます。
また、親からこういうことは任せる、などといったことから子どもに自信をつけさせる効果もあります。


中学生以上の備え

身体は大人に近づきます。
基本的には大人と同じ防災用品で問題ありません。

ただし、この年代になるとプライバシーへの配慮も必要になります。
着替えや衛生用品など、自分で管理できるように準備しておくことも大切です。

最低限そろえておきたいもの

□ 飲料水

□ 非常食

□ 着替え

□ モバイルバッテリー

□ 常備薬

□ 生理用品(必要に応じて)

□ 衛生用品

□ 家族の連絡先

□ 防災リュック

💡 柔道整復師のコラム②

親が動けることも、大切な防災対策です。

災害時は、子どもを抱っこしたり、防災用品や飲料水を運んだりと、想像以上に身体へ負担がかかります。

無理な姿勢で重い荷物を持つと、腰や膝を痛めてしまうことがあります。

子どもに持てる物は少しお願いする。

キャリーワゴンなども活用する。

「親が元気に動けること」が、結果として子どもを守ることにつながります。

子どもの成長に合わせて変わる防災用品を年齢別にまとめた図解。乳児から中学生まで、必要な備えや見直しのタイミングを分かりやすく紹介しています。



我が家で実際に備えている防災対策

3歳と10歳の子どもがいる家庭で実際に備えている防災用品をまとめた図解。年齢別の備えと、ポータブル電源・ポータブル冷蔵庫・コードレス扇風機・簡易トイレなど家族共通の防災用品、災害時の活用例を紹介しています。

現在、我が家には10歳と3歳の子どもがいます。
同じ家族でも、年齢によって必要な備えは大きく違います。
10歳の子どもには、自分で考えて行動できるよう、家族の連絡先や集合場所について普段から話し合っています。

外出先で災害が起きた時に慌てないよう、「まず身の安全を守ること」「家族が迎えに行くまで無理に移動しないこと」なども伝えています。

一方、3歳の子どもはまだ自分で判断することが難しい年齢です。
そのため、安心できる環境を作ることを一番大切にしています。

普段遊んでいるおもちゃや絵本。

食べ慣れたおやつ。

飲み慣れた飲み物。

こうした「いつもの物」があるだけでも、子どもの不安は和らぐと感じています。


普段から使っている物が、そのまま防災用品になります

我が家では、防災用品を押し入れへしまったままにはしていません。
日常生活や少年野球、屋外作業など、普段から使っている物をそのまま防災にも活用しています。
昨年9月に約6時間の停電を経験した時も、使い慣れていたことで慌てずに対応することができました。

ポータブル電源

停電時には冷蔵庫やWi-Fi、扇風機などへ給電しました。
電気が使える安心感は、子どもがいる家庭では特に大きいと感じています。
夏場は扇風機を使うことで暑さ対策にもなります。

関連記事
「停電6時間で本当に困ったことは?我が家が見直した防災対策と役立った備え」


コードレス扇風機

子どもは大人より体温調節が苦手です。
停電中でも風を送れるだけで、暑さによる負担を軽減できます。
少年野球でも普段から使用しているため、災害時も迷わず使うことができました。

関連記事
「コードレス扇風機・サーキュレーター徹底比較」


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ポータブル冷蔵庫

冷たい飲み物を保管できることは、小さなお子さんがいる家庭では安心につながります。
暑い時期は熱中症対策にも役立ちます。
普段は買い物や少年野球で使用し、停電時にも活用できるようにしています。

関連記事
「ポータブル冷蔵庫5大メーカー比較」


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簡易トイレ

前回経験した時は停電だけだったため断水はありませんでした。
しかし、地震などでは停電と断水が同時に起こることもあります。
特に小さなお子さんはトイレを我慢することが難しいため、家族分を備えておくことが大切だと思います。


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💡 柔道整復師のコラム③

子どもの安心は、身体の健康にもつながります。

避難生活では、不安や緊張から眠れなくなる子どもも少なくありません。

睡眠不足や疲れが続くと、体調を崩しやすくなります。

普段から使い慣れている扇風機や、お気に入りのおもちゃ、いつも飲んでいる飲み物など、「いつもの生活」を少しでも感じられる環境を作ることは、心だけでなく身体を守ることにもつながると考えています。


子どもの成長に合わせて、備えも少しずつ見直しましょう

ここまで、子どもの年齢別に必要な備えについてご紹介しました。
私自身、子どもが生まれてから防災に対する考え方が大きく変わりました。
以前は、「防災用品を買えば安心」と考えていた時期もありました。

しかし、東日本大震災や昨年の約6時間の停電を経験し、それだけでは十分ではないことを実感しました。

子どもは毎年成長します。

去年必要だった物が、今年は必要なくなることもあります。

反対に、今まで必要なかった物が必要になることもあります。

だからこそ、防災用品も定期的に見直すことが大切です。

年に一度でも構いません。
お子さんの誕生日や防災の日など、家族で確認する日を決めておくと続けやすいと思います。

子どもの成長や家族構成の変化に合わせて、防災用品を定期的に見直す流れをまとめた図解。チェック・見直し・補充・使い方の確認を繰り返すことで、家庭に合った防災対策を続けることの大切さを紹介しています。


完璧を目指さなくても大丈夫です

防災用品を一度に全部そろえようとすると、大きな負担になります。
費用もかかりますし、何を選べばいいか迷ってしまうこともあるでしょう。
まずは飲料水や非常食など、できることから始めてみてください。
そして、お子さんの成長に合わせて少しずつ追加していけば十分です。

大切なのは、高価な物をたくさん買うことではありません。

「今の家族に必要な備えは何だろう。」

そう考えながら準備を続けることが、一番の防災対策になると思います。


我が家も、これからも見直しを続けていきます

現在、我が家は10歳と3歳の子どもに合わせた備えをしています。
数年後には、その内容もきっと変わっていると思います。
子どもが成長すれば、防災用品も成長に合わせて変えていく必要があります。

これからも家族みんなで話し合いながら、その時々に合った備えを続けていきたいと思っています。
この記事が、皆さんのご家庭で防災について話し合うきっかけになれば幸いです。


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子どもがいる家庭では、防災用品だけでなく、普段から使い慣れている物を活用することも大切です。

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