【夏の防災で追加したい物】停電・断水・熱中症を同時に考える備蓄

夏に地震や台風、豪雨などの災害が発生すると、停電や断水に加えて、猛暑による熱中症の危険が重なることがあります。
一般的な防災備蓄では、飲料水、食料、懐中電灯、簡易トイレなどが中心になりますが、夏の災害では、それだけでは十分とはいえません。

冷房が止まった室内で、どのように風を確保するのか。

冷蔵庫が止まったときに、食品や飲料をどのように守るのか。

断水中に、飲料水を残しながら身体の冷却や衛生管理をどう行うのか。

こうした夏特有の問題まで考えて、備蓄内容を見直す必要があります。

私は仙台市を中心に、理感整骨院、出張整体トラスト、暮らしサポートを運営している柔道整復師です。
暮らしサポートでは、高齢者のご自宅を訪問し、家具の移動や生活支援、防災用品の設置、機器の動作確認などを行っています。

また、私自身も残暑の厳しい時期に、交通事故の影響による約6時間の停電を経験しました。
そのときは、1000Wh級のポータブル電源を使い、冷蔵庫、Wi-Fiルーター、扇風機、仕事で使用する機器などを動かしました。

この経験から感じたのは、夏の停電では照明だけでなく、冷蔵庫、送風、通信手段をどの順番で維持するかが重要だということです。
この記事では、停電、断水、熱中症が同時に起こる状況を想定し、電源、水、冷却、食料、衛生、情報の面から、夏の防災に追加したい備えを解説します。

目次

第1章|夏の災害では停電・断水・猛暑が重なる

夏の災害を考えるときは、停電、断水、猛暑を別々の問題として考えるのではなく、同時に発生する可能性を想定することが大切です。

停電すると冷房と冷蔵庫が止まる

停電が発生すると、エアコン、家庭用扇風機、冷蔵庫、冷凍庫、Wi-Fiルーターなどが使えなくなります。
照明が消えることも不便ですが、真夏の停電では、室温の上昇と食品の温度管理が大きな問題になります。

断熱性や気密性が高い住宅でも、日当たり、風通し、建物の構造によっては、冷房停止後に室温が上がることがあります。
夜になっても建物に熱が残り、室内が十分に涼しくならないケースも考えられます。

冷蔵庫や冷凍庫も、停電後は時間とともに庫内温度が上昇します。
停電直後から頻繁に扉を開けると、冷気が逃げやすくなるため、復旧状況を確認しながら開閉を最小限に抑えることが基本です。

断水すると飲料水以外にも困る

断水で困るのは、飲み水だけではありません。

手洗い。

身体を拭くための水。

食器の洗浄。

トイレ。

氷嚢を作るための水。

こうした日常生活の多くに影響します。
夏は汗をかく量が増えるため、身体を清潔に保つための用品も必要になります。

また、地震などで排水設備が壊れている場合は、水が残っていてもトイレへ流せないことがあります。
飲料水と生活用水を分けて備え、簡易トイレもあらかじめ準備しておくことが重要です。

猛暑の中では室内でも熱中症に注意する

熱中症は、屋外だけで起こるものではありません。
冷房が使えない室内でも、気温と湿度が高く、風が少ない状態が続けば、熱中症の危険が高まります。

特に注意したいのは、高齢者、乳幼児、持病がある人、体調を崩している人、屋外作業や避難行動で疲れている人です。
高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくい場合があります。

乳幼児は体温調節機能が未熟で、大人より地面や床からの熱の影響を受けやすくなります。
家族の中に特に配慮が必要な人がいる場合は、一般的な備蓄量だけでなく、涼しい場所へ移動する方法まで考えておきましょう。

電気と水が同時に使えない状況を想定する

エアコンが止まっても、水道が使えればシャワーや水で身体を冷やせる場合があります。
一方で、停電と断水が同時に発生すると、冷房も水による冷却も制限されます。

そのため、夏の備蓄では、コードレス扇風機、保冷剤、氷嚢、冷却タオル、飲料水、生活用水、ポータブル電源などを組み合わせて考える必要があります。
一つの商品だけですべてを解決しようとせず、複数の方法を準備しておくことが大切です。

夏の災害で停電、断水、熱中症が同時に重なる危険性と、追加したい備えをまとめた図解。
停電によってエアコン、冷蔵庫、扇風機、通信機器が使いにくくなることを示している。
断水によって飲料水が不足し、手洗い、身体の清拭、トイレなども制限されることを示している。
猛暑では室温が上昇し、脱水や熱中症の危険が高まり、特に高齢者や子どもへ注意が必要であることを案内している。
停電、断水、猛暑が重なると、身体を冷やしにくい、食品が傷みやすい、衛生環境が悪化しやすいなど、在宅避難の危険が高まる。
事前に追加したい備えとして、ポータブル電源、モバイルバッテリー、飲料水、生活用水、保冷剤、氷嚢、コードレス扇風機、簡易トイレ、ウェットシート、防臭袋などを紹介している。
避難所やライフラインがすぐに使えるとは限らないため、自宅で数日過ごす状況を想定して備えることも示している。

第2章|飲料水は生活用水と分けて備える

災害時の備蓄では、飲料水と生活用水を分けて考えます。

飲料・調理用水は1人1日約3リットルが目安

飲料水と調理に使う水は、1人1日約3リットルが一つの目安とされています。

3日分なら1人9リットル。

7日分なら1人21リットルです。

4人家族の場合は、3日分で36リットル、7日分では84リットルになります。

ただし、これは飲料と調理に使う水の目安です。
夏は発汗量が増えるため、気温、体格、年齢、活動量、持病などに応じて余裕を持たせてください。

ペットボトルだけで大量の水を保管すると、場所を取り、運搬も大変になります。
500ミリリットル、2リットル、給水容器などを用途に応じて組み合わせると使いやすくなります。

家族人数別の詳しい備蓄量は、【災害用の水は何リットル必要?】家族人数別の3日分・7日分と保存・運び方を徹底解説でも紹介しています。


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生活用水は飲料水と別に確保する

生活用水は、手洗い、身体の清拭、掃除、トイレなどに使います。
飲料水しか備えていないと、衛生管理やトイレのために、貴重なペットボトル水を使わなければならなくなります。

浴槽の残り湯や、清潔な容器にくみ置いた水を生活用水として利用する方法があります。
ただし、長期間保存した水や浴槽の残り湯を、飲料や調理へ使うことは避けてください。

また、排水管が破損している可能性があるときは、トイレへ水を流さず、自治体や管理会社からの案内を確認します。


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経口補水液は日常の飲料とは分けて考える

経口補水液は、脱水状態の人に対する水分と電解質の補給を目的とした飲料です。
通常の水や麦茶、スポーツドリンクと同じように、健康な状態で日常的に大量摂取するものではありません。

脱水が疑われる場合に、商品表示や医療従事者の指示に従って使用します。
腎臓病、心臓病、高血圧などがあり、塩分や水分の制限を受けている人は、事前に医師へ確認しておくと安心です。

防災用品として備える場合も、家族全員が使用方法を理解し、通常の飲料とは別に管理してください。

家族人数別に必要な飲料水の備蓄量と、飲料水とは別に準備したい生活用水をまとめた図解。
飲料水は1人1日3リットルを目安とし、1人では3日分9リットル、7日分21リットル。
2人では3日分18リットル、7日分42リットル。
3人では3日分27リットル、7日分63リットル。
4人では3日分36リットル、7日分84リットル。
5人では3日分45リットル、7日分105リットルになる目安を示している。
生活用水は、手洗い、身体を拭く、食器まわり、トイレ、掃除などに使う水として、飲料水とは別に確保する必要があることを案内している。
2リットルと500ミリリットルのペットボトルを組み合わせること、重い水は低い位置へ分散収納すること、断水時に備えて簡易トイレも準備することを紹介している。
必要量は年齢、体調、発汗量、食事内容、家族構成、季節、住環境によって変わるため、家庭の状況に合わせて調整する必要がある。
排水設備の安全が確認できるまでは、トイレへ大量の水を流さないよう注意することも示している。

第3章|停電中に送風と冷却を確保する

停電でエアコンが使えなくなったときに備え、電源を使わない冷却用品と、充電式の送風機器を準備します。

コードレス扇風機を準備する

充電式やバッテリー式のコードレス扇風機は、停電時の送風に役立ちます。
家庭用の大型扇風機より消費電力が少ない商品も多く、ポータブル電源やモバイルバッテリーと組み合わせやすい点が特徴です。

ただし、扇風機は熱風を当て続ければよいわけではありません。
室温が非常に高い状態では、送風だけで十分に体温を下げられない場合があります。

濡れタオル、霧吹き、冷却用品、涼しい場所への移動などと組み合わせることが重要です。

コードレス扇風機の選び方については、【オールシーズン使える】コードレス扇風機・サーキュレーター徹底比較!熱中症対策に本当に役立つモデルと失敗しない選び方も参考にしてください。


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ポータブル電源は使う機器の優先順位を決める

ポータブル電源があっても、使える電力には限りがあります。
夏の停電では、次のような機器を優先候補として考えます。

冷蔵庫。

コードレス扇風機の充電。

スマートフォン。

Wi-Fiルーター。

照明。

医療や生活に必要な機器。

一方で、電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、ポータブルエアコンなどは、消費電力が大きい傾向があります。
短時間使用でも、ポータブル電源の残量を大きく消費する場合があります。

使用する機器の消費電力と、ポータブル電源の定格出力、容量、変換ロスを確認し、どの機器を何時間動かすか事前に試しておきましょう。
詳しい考え方は、ポータブル電源の容量はどれくらい必要?Wh・W・正弦波を初心者向けに解説や、防災用ポータブル電源の選び方|家族構成別に必要な容量を解説でも紹介しています。


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ソーラーパネルだけに頼らない

ソーラーパネルは、停電が長引いたときの充電手段として役立ちます。
ただし、発電量は天候、日照、設置角度、周囲の日陰、パネルの温度によって変わります。

カタログに記載された最大出力が、常に得られるわけではありません。
災害発生後にソーラーパネルだけで毎日満充電できると考えず、平常時からポータブル電源を充電し、必要なケーブルや変換端子もまとめて保管してください。

車のエアコンは安全を確認して一時的に利用する

自宅内が高温になった場合、車のエアコンで一時的に涼む方法も考えられます。
ただし、周囲の安全を確認せずに長時間アイドリングすることは危険です。

マフラー周辺が土砂、雪、落ち葉、浸水などでふさがれていると、排気ガスが車内へ入る可能性があります。
燃料やバッテリー残量も限られています。

乳幼児、高齢者、ペットを車内へ残したまま離れることも避けてください。
車は、あくまで一時的な避難場所として考え、涼しい公共施設や親族宅へ移動できるかも確認しておきましょう。

停電時に限られた電力を何へ優先して使うかを、電化製品ごとに整理した図解。
最優先として、コードレス扇風機、スマートフォンの充電、電池式または充電式ラジオを挙げ、体温上昇の抑制、連絡手段、災害情報の確保に役立つことを示している。
次に、LEDランタンやライト、ノートパソコン、小型のポータブル冷蔵庫を挙げ、夜間照明、情報確認、食品や飲料の温度管理に使う例を紹介している。
必要に応じて使う機器として、電気ケトル、電気毛布、小型炊飯器などを挙げ、消費電力が大きいため短時間の使用にとどめることを案内している。
電子レンジ、オーブン、ドライヤー、エアコン、ヒーターなどは消費電力が大きく、ポータブル電源の電力を急速に消費するため、非常時は使用をできるだけ控えることを示している。
1000Wh級のポータブル電源を使用した場合の消費電力と使用時間の目安も掲載しているが、実際の稼働時間は機器の消費電力、設定、使用環境、変換ロス、ポータブル電源の性能によって変わる。
熱中症対策、通信手段、食品の衛生管理を優先し、家族で使用する機器と順番を事前に決めておくことも案内している。

第4章|冷蔵庫とクーラーボックスを使い分ける

夏の停電では、冷蔵庫の冷気をできるだけ保ちながら、停電が長引いた場合に備えてクーラーボックスやポータブル冷蔵庫を準備します。

停電直後は冷蔵庫をむやみに開けない

停電した直後に冷蔵庫の中を何度も確認すると、庫内の冷気が逃げてしまいます。
復旧見込みが分からない段階では、必要以上に扉を開けないことが基本です。

普段から食品の場所を整理しておくと、必要な物を短時間で取り出せます。
庫内温度がどれくらい保たれるかは、機種、外気温、中身の量、開閉回数によって変わります。

「何時間なら必ず安全」と一律に判断せず、メーカーの案内や食品の保存状態を確認してください。

冷凍庫には保冷剤を準備する

冷凍庫に保冷剤や凍らせた飲料を入れておくと、停電時の冷却源として使えます。
冷凍庫は、ある程度中身が入っている方が、空の状態よりも温度変化を抑えやすくなります。

ただし、ペットボトルを凍らせる場合は、凍結対応の商品か確認し、膨張による破損を防ぐため満水にしないでください。
停電時には、クーラーボックスへ移したり、タオルで包んで身体の冷却へ使ったりできます。

溶けた後に飲むことを想定する場合は、清潔な飲料を使用します。


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傷みやすい食品から移動させる

停電が長引くと判断した場合は、生肉、魚、乳製品、作り置き料理など、傷みやすい物からクーラーボックスやポータブル冷蔵庫へ移します。
移動するときは、保冷剤を底だけでなく、側面や上部にも配置します。

クーラーボックスも何度も開閉すると冷気が逃げるため、すぐ使う物と後で使う物を分けておくと便利です。

ポータブル冷蔵庫の比較は、【2026年夏最新】徹底比較!車中泊や現場作業で本当に冷えるポータブル冷蔵庫5大メーカーも参考になります。

飲料・食品用と冷却用を分ける

一つのクーラーボックスに、飲料、食品、氷嚢、濡れタオルをすべて入れると、開閉回数が増え、衛生管理もしにくくなります。
そこで、飲料や食品を入れるクーラーボックスと、氷嚢、保冷剤、冷却タオルなどを入れる箱を分ける方法があります。

飲料・食品用は開閉回数を抑え、冷却用は必要なときにすぐ取り出せるようにします。

この方法は少年野球や屋外活動でも活用しており、【適材適所】ハードとソフトの二刀流!少年野球で実証したクーラーボックス最強の使い分け&おすすめソフトクーラー紹介!で詳しく解説しています。


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少しでも迷う食品は食べない

食品によっては、見た目やにおいに変化がなくても、食中毒の原因となる細菌が増えていることがあります。

また、加熱しても、細菌が作った毒素を完全に除けない場合があります。
特に断水中は、嘔吐や下痢による脱水が大きな負担になります。

長時間ぬるい状態に置かれた食品や、保存状態が分からない食品は、無理に食べない判断も必要です。

停電時間の長さに応じた冷蔵庫と食品の対策を、3時間程度まで、3時間から6時間程度、6時間から12時間程度、12時間以上に分けて示した図解。
停電直後は冷蔵庫の扉を開けず、コンセントも抜かず、庫内の冷気をできるだけ保つことを基本としている。
3時間から6時間程度では、扉の開閉を最小限にし、保冷剤や氷、冷凍食品を冷蔵室の上部へ配置する方法を紹介している。
6時間から12時間程度では、傷みやすい食品を保冷剤入りのクーラーボックスへ移し、直射日光を避け、必要に応じてポータブル電源を短時間使用する方法を示している。
12時間以上では、生肉、魚、乳製品など傷みやすい食品を優先して移し、長期化が予想される場合は氷の追加購入や冷凍庫の代替手段を検討する。
食品に異臭、酸っぱいにおい、ぬめり、変色などの異常がある場合は食べないことも案内している。
実際の保冷時間や食品の状態は、外気温、冷蔵庫の性能、中身の量、扉の開閉回数、停電前の庫内温度によって変わるため、時間は目安として考える必要がある。

第5章|火を使わず食べられる食品を増やす

停電や断水が起きているときは、調理に使う水や熱源も限られます。

そのため、開封してそのまま食べられる食品を組み合わせて備えておきます。

調理不要食品を準備する

夏の備蓄では、次のような食品が役立ちます。

保存パン。

缶詰。

クラッカー。

シリアル。

常温保存できる飲料。

ゼリー飲料。

果物の缶詰。

開封して食べられるレトルト食品。

ナッツや栄養補助食品。

調理不要食品は、水やカセットガスを消費せず、暑い室内で火を使わずに食べられる点がメリットです。
ただし、乾燥した食品だけではのどが渇きやすくなります。

飲料水や水分を含む食品も組み合わせてください。

アルファ米や即席食品だけに偏らない

アルファ米、カップ麺、フリーズドライ食品は、長期保存しやすく便利です。

一方で、食べるために水やお湯が必要になります。
断水中に即席食品へ偏ると、飲料用として確保した水を調理へ多く使うことになります。

カセットコンロを使う場合も、ガスボンベの備蓄が必要です。

調理不要食品。

少量の水で食べられる食品。

加熱して食べる食品。

複数の方法を組み合わせて備えましょう。


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ローリングストックを基本にする

特別な非常食だけで7日分をそろえると、購入費用が大きくなり、賞味期限の管理も難しくなります。
普段食べている缶詰、レトルト食品、パックご飯、シリアル、スープなどを少し多めに購入し、古い物から食べて、食べた分を補充するローリングストックがおすすめです。

普段から食べている食品であれば、災害時にも味に慣れており、子どもや高齢者も食べやすくなります。

必要食数や管理方法は、【災害用の食料は何食必要?】家族人数別の3日分・7日分とローリングストックを徹底解説で詳しく紹介しています。

家族ごとの食品を準備する

乳幼児、高齢者、食物アレルギーがある人、持病による食事制限がある人は、一般的な支援物資だけでは対応できない場合があります。

液体ミルクや粉ミルク。

離乳食。

やわらかい介護食。

アレルギー対応食品。

服薬時に必要な食品や飲料。

これらは、家族の状況に合わせて個別に準備します。
賞味期限だけでなく、本人が実際に食べられるかも平常時に確認しておきましょう。

夏の停電や断水に備えて、火や電気を使わずそのまま食べられる食品を分類した図解。
主食として、レトルトご飯、おにぎり、クラッカー、ビスケット、乾パン、栄養補助食品などを紹介している。
たんぱく質を補える食品として、ツナ缶、さば缶、いわし缶、サラダチキン、ゆで卵、大豆や豆類、チーズなどを示している。
野菜や海藻類として、コーン缶、ひじき、わかめ、野菜ジュース、サラダカップ、漬物などを紹介している。
果物やデザートとして、みかん缶、黄桃缶、フルーツゼリー、ドライフルーツ、ナッツ、プリンなどを示している。
飲料として、保存水、経口補水液、スポーツドリンク、野菜ジュース、豆乳などを挙げている。
家族構成に合わせ、子ども、高齢者、持病がある人、ペットに必要な食品を個別に備えることも案内している。
夏は直射日光や高温を避け、保冷剤やクーラーボックスを活用しながら、賞味期限を確認してローリングストックを続ける必要がある。
異臭、変色、膨張、カビなどがある食品は食べず、体調が悪いときは無理をしないことも示している。

第6章|断水時の衛生とトイレを準備する

断水が起きると、飲料水と同じくらい早く問題になるのがトイレと衛生管理です。

簡易トイレを人数分用意する

地震などで排水管が壊れている可能性がある場合は、浴槽の水が残っていてもトイレへ流さない方がよいことがあります。

集合住宅では、階下への漏水や汚水の逆流につながる可能性もあります。
便器へ取り付ける処理袋、凝固剤、防臭袋、手袋などを準備し、水洗トイレが使えないと分かった段階で簡易トイレへ切り替えます。

必要な備蓄数は、【簡易トイレは何回分必要?】家族人数別の備蓄数・使い方・防臭・処分方法を徹底解説で詳しく紹介しています。


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水を使わずに身体を清潔に保つ

真夏は汗をかくため、入浴できない期間が続くと、皮膚のかゆみ、あせも、においなどが気になりやすくなります。

大判の身体拭きシート。

ウェットタオル。

ドライシャンプー。

手指消毒用品。

使い捨て手袋。

口腔ケア用品。

こうした物を準備しておくと、飲料水を使わずに衛生管理しやすくなります。
アルコール消毒は、汚れが強く付着した手には十分な効果を得にくい場合があります。

可能であればウェットシートなどで汚れを落としてから使用してください。

着替えを多めに準備する

停電中は、室内でも汗をかきます。
汗で濡れた衣類を長時間着続けると、不快感や皮膚トラブルにつながります。

下着、靴下、速乾性のある衣類などを、防災リュックや分散収納へ追加しておきましょう。
冷感シートや冷却スプレーは、冷たく感じる補助用品としては使えますが、実際の体温上昇を十分に防げるとは限りません。

送風、水分補給、身体冷却、涼しい場所への移動と組み合わせてください。

使用済みトイレとごみの保管方法を決める

真夏は、使用済み簡易トイレや生ごみのにおいが強くなりやすく、害虫も発生しやすくなります。
凝固剤を正しく使用し、防臭性の高い袋へ入れて密閉します。

袋を入れるふた付き容器も準備すると管理しやすくなります。
ただし、ベランダや屋外へ置けるかどうかは、住宅環境や自治体のルールによって異なります。

災害時のごみ収集や処分方法は、自治体からの最新情報を確認してください。

断水時に備えたい衛生用品を、手洗い、身体の清拭、口腔ケア、トイレ、消毒、生理用品に分けてまとめた図解。
手洗い用として、アルコール消毒液、除菌ウェットティッシュ、ハンドソープ、使い捨て手袋などを紹介している。
身体の清拭用として、大判の身体拭きシート、ウェットタオル、清拭用タオル、ドライシャンプーなどを示している。
口腔ケア用品として、歯磨きシート、個包装のマウスウォッシュ、液体歯磨き、歯間ブラシなどを紹介している。
トイレ対策として、凝固剤入りの簡易トイレ、携帯トイレ、トイレ用消臭剤、防臭袋、トイレットペーパーなどを挙げている。
そのほか、除菌スプレー、除菌シート、生理用品、おりものシート、使い捨てショーツ、防臭袋なども備える例を示している。
生活用水は飲料水とは別に確保し、ポリタンク、給水袋、浴槽のくみ置き水などを用途に応じて使い分けることを案内している。
衛生用品は直射日光を避け、ふた付き容器へ保管し、家族で保管場所と使用方法を共有することも示している。
必要量は家族人数、年齢、体調、使用状況によって変わるため、最低3日分、できれば7日分を目安に家庭に合わせて調整する必要がある。

第7章|自宅にとどまらない判断も必要

在宅避難は、住み慣れた場所で生活できることや、プライバシーを保ちやすいことがメリットです。

しかし、夏の停電時に冷房、送風、飲料水、身体冷却を確保できない場合は、自宅にとどまり続けることが危険になる場合があります。

室温だけでなく家族の状態を見る

避難するかどうかは、室温の数字だけでなく、家族の体調を含めて判断します。

頭痛。

吐き気。

強いだるさ。

めまい。

大量の発汗。

反対に汗が出なくなる。

反応が鈍い。

このような変化がある場合は、無理に在宅避難を続けないでください。
高齢者や乳幼児は、自分で不調を伝えにくい場合があります。

定期的に顔色、会話、食事量、水分量、尿の回数などを確認します。

クーリングシェルターや親族宅も確認する

自治体が指定する避難所やクーリングシェルター、冷房が使用できる公共施設、親族宅などを事前に確認しておきます。
災害の種類によっては、道路の冠水、土砂災害、倒木などで移動が危険になることもあります。

暑さが限界になってから慌てて移動するのではなく、明るい時間帯や安全に移動できる段階で判断することが大切です。
夏の停電で実際に困ったことは、【体験談】停電6時間で本当に困ったことは?我が家が見直した防災対策と役立った備えでも紹介しています。

救急要請を検討する症状

熱中症が疑われる場合は、涼しい場所へ移動し、衣服を緩め、首、脇の下、足の付け根などを冷やします。
次のような状態がある場合は、ためらわず119番通報を検討してください。

呼びかけへの反応がおかしい。

会話がかみ合わない。

自力で水分を飲めない。

けいれんがある。

立てない、歩けない。

身体を冷やしても改善しない。

救急車を待つ間は、涼しい場所で身体を冷やします。
意識がはっきりしない人へ、無理に水分を飲ませないでください。

夏の停電や断水時に、在宅避難を続けるか、涼しい場所へ移動するかを判断するためのチェックリスト図解。
室温、湿度、暑さ指数、体調不良の有無、ポータブル電源や扇風機の使用状況、飲料水と生活用水、食料、自宅周辺の安全性を確認する内容になっている。
確認項目が少ない場合は、扇風機や冷蔵庫の稼働、水分補給、身体冷却を続けながら在宅避難を継続できる可能性がある。
注意項目が増えた場合は、飲料水、電源、食料を再確認し、親族宅や避難所への移動を早めに検討する。
室温上昇、電力不足、水不足、食料不足、自宅の被害などが重なった場合は、避難所やクーリングシェルターなど、安全で涼しい場所への移動を強く検討する。
移動時の持ち出し品として、飲料水、調理不要食品、ポータブル電源、モバイルバッテリー、扇風機、冷却用品、常備薬、簡易トイレ、衛生用品、着替え、ライト、ラジオ、身分証明書などを紹介している。
高齢者、子ども、持病がある人は早めに判断し、状況が変化するため数時間ごとに見直すことも案内している。

第8章|家庭用「夏の防災備蓄」チェックリスト

最後に、夏の災害へ備えて確認したい項目をまとめます。

飲料・調理用水を1人1日約3リットルで計算した。

最低3日分、できれば7日分を検討した。

飲料水とは別に生活用水を確保した。

給水容器を用意した。

経口補水液の使用方法を確認した。

電源と通信

ポータブル電源を充電した。

モバイルバッテリーを充電した。

停電時に使う機器の優先順位を決めた。

冷蔵庫の消費電力を確認した。

コードレス扇風機の稼働時間を確認した。

Wi-Fiルーターやスマートフォンの充電方法を確認した。

冷却用品

コードレス扇風機を準備した。

氷嚢を準備した。

保冷剤を冷凍した。

冷却タオルを準備した。

クーラーボックスを準備した。

飲料・食品用と冷却用を分ける方法を決めた。

食料

調理不要食品を用意した。

アルファ米や即席食品に必要な水の量を確認した。

ローリングストックを行っている。

乳幼児、高齢者、アレルギー、持病に合わせた食品を用意した。

停電時に冷蔵庫から優先して移す食品を確認した。

トイレと衛生

簡易トイレを家族人数と日数で計算した。

凝固剤と処理袋を準備した。

防臭袋を準備した。

身体拭きシートを準備した。

手指消毒用品を準備した。

ドライシャンプーを準備した。

夏用の着替えと下着を追加した。

避難先

地域の指定避難所を確認した。

クーリングシェルターを確認した。

親族宅などの避難先を相談した。

移動経路の危険箇所を確認した。

熱中症時の救急要請の目安を家族で共有した。

まとめ|夏の防災は電気・水・冷却を一緒に考える

夏の災害では、停電、断水、猛暑が同時に発生する可能性があります。
飲料水や非常食だけを準備していても、冷房が止まり、身体を冷やせず、衛生管理もできない状態では、在宅避難を続けることが難しくなります。

夏の防災では、飲料水、生活用水、調理不要食品、簡易トイレに加えて、コードレス扇風機、ポータブル電源、保冷剤、氷嚢、クーラーボックス、身体拭き用品などを準備しておきましょう。
ただし、ポータブル電源や冷却用品があれば、どのような暑さでも自宅にとどまれるわけではありません。

室内で安全な温度を保てない場合や、家族に熱中症が疑われる症状が出た場合は、涼しい施設や避難所へ移動することも必要です。
いきなりすべてを買いそろえる必要はありません。

まずは飲料水の本数を確認する。

コードレス扇風機を充電する。

冷凍庫へ保冷剤を追加する。

簡易トイレの回数を計算する。

近くの避難所やクーリングシェルターを調べる。

できるところから一つずつ見直すことが、真夏の災害から家族を守る備えにつながります。
商品の価格、容量、稼働時間、保存期間、付属品、仕様などは、メーカー、販売店、使用条件、購入時期によって変わる場合があります。

購入や使用の前には、メーカー公式情報、取扱説明書、自治体や公的機関からの最新情報をご確認ください。


夏の防災に役立つ関連記事

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家族人数ごとの飲料水の必要量や、3日分・7日分の計算方法は、
👉【災害用の水は何リットル必要?】家族人数別の3日分・7日分と保存・運び方を徹底解説で詳しく紹介しています。

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コードレス扇風機、ポータブル冷蔵庫、保冷剤なども組み合わせながら、家族に合った夏の防災対策を準備しておきましょう。


夏の防災と停電対策に役立つ用品をまとめています

停電や断水、猛暑への備えに役立つポータブル電源、コードレス扇風機、クーラーボックス、保冷剤、氷嚢、簡易トイレ、保存水などを楽天ROOMで紹介しています。

実際に使用している物や、防災、少年野球、屋外作業での使いやすさを比較して選んだ商品を中心にまとめています。

家庭によって必要な容量や数量は異なるため、家族人数、使用時間、保管場所、持ち運べる重さを確認して選んでください。

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