【実測データ公開】楽しみながら防災力を高める!親子で行く近場プチキャンプ実践ガイド(夏〜残暑編)

第1章|なぜ「近場のプチキャンプ」が防災訓練になるのか

「防災用品は買ったけれど、一度も使ったことがない。」
そのようなご家庭は意外と多いのではないでしょうか。

ポータブル電源やランタン、カセットコンロなどを準備していても、実際に使い方が分からなければ、いざという時に十分な力を発揮できません。
防災用品は、押し入れにしまっておく「お守り」ではなく、日頃から使い慣れておくことで初めて本当の備えになります。
そこでおすすめしたいのが、自宅の庭や近場のキャンプ場、公園などで楽しむ「プチキャンプ」です。

遠くまで出掛ける必要はありません。

何かあればすぐ帰宅できる距離だからこそ、子どもと一緒に気軽に挑戦できます。

今回のお話は昨年の残暑の折、私と上の息子だけで近場へのプチキャンプ。
妻と下の子は自宅で過ごしています。
遊びが目的ではありますが、テーマは「楽しみながら防災を学ぶこと」です。

火を起こす。

水を使う。

電気を作る。

暑さから身を守る。

暗い夜を過ごす。

これらはすべて、災害時にも必要となる行動です。
キャンプという非日常の中で経験しておくことで、子どもにとっても自然と「生きる力」を身につけるきっかけになります。


キャンプで学べることは、防災にもそのまま役立つ

普段の生活では、蛇口をひねれば水が出ます。

スイッチを押せば電気がつきます。

ボタン一つでお湯も沸かせます。

しかし、災害時にはその当たり前が当たり前ではなくなります。
だからこそ、少しだけ不便な環境を経験しておくことには大きな意味があります。
例えば、今回のプチキャンプでは次のような体験を行いました。

  • タープを設営し、人工的に日陰を作る。
  • ポータブルシャワーで限られた水を有効活用する。
  • ファイヤースターターで火を起こす。
  • カセットコンロで調理する。
  • ポータブル電源とソーラーパネルで発電する。
  • ポータブル冷蔵庫で食品を管理する。
  • LEDランタンで夜を過ごす。
  • 翌朝までクーラーボックスの保冷力を確認する。

どれもキャンプではよくある内容ですが、防災という視点で見ると、非常に実践的な訓練になります。


防災は「我慢」ではなく「体験」で身につける

防災訓練というと、少し堅苦しい印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし、子どもは「訓練」よりも「遊び」の方が積極的に参加してくれます。

キャッチボールをして汗を流す。

川の水を使ってシャワーを浴びる。

火を起こして昼食を作る。

冷たいアイスを食べながらポータブル電源の発電量を確認する。

こうした一つひとつの体験は、子どもにとっては楽しい思い出です。
一方で大人にとっては、「停電したらどうするか」「断水したらどうするか」を考える良い機会になります。
防災用品を準備するだけでは見えてこなかった課題も、実際に使ってみることで初めて気付くことがあります。


実際に使って分かったこと

この記事では、「この商品がおすすめです」と紹介するだけではありません。
実際に現地で使用しながら、

  • タープ下と日なたでは体感温度がどれくらい違うのか。
  • ソーラーパネルはどれくらい発電したのか。
  • ポータブル冷蔵庫は真夏でも設定温度を維持できたのか。
  • ハードクーラーボックスの氷は翌朝までどれだけ残っていたのか。

こうした実測データや使用感も交えながらご紹介していきます。
カタログスペックだけでは分からない「実際の使い勝手」は、防災用品を選ぶ際の参考にもなるはずです。
次章では、実際のタイムラインに沿って、朝の出発から設営、暑さ対策、火起こしまでを詳しくご紹介します。


親子で楽しみながら防災力を高めるプチキャンプの流れをまとめた図解。水の確保、火起こし、電力確保、暑さ対策、食品保存、夜間照明、就寝、撤収まで、キャンプ体験が災害時の防災訓練につながることを分かりやすく紹介した図。


第2章|【タイムライン実録】親子で学ぶ防災プチキャンプ(午前編)


親子で楽しみながら防災を学ぶプチキャンプの午前中の流れをまとめたタイムライン図。出発・荷物確認、タープ設営、キャッチボール、ポータブルシャワー、火起こし体験、昼食づくりまでを時系列で紹介し、水の確保、暑さ対策、火の扱い、電力管理など防災につながるポイントを分かりやすく解説した図。


AM7:00 出発前の準備も防災の第一歩

今回の目的地は、自宅からそれほど離れていない場所です。
何かあればすぐ帰宅できる距離を選び、無理のない範囲で実践しました。

遠方へ行く本格的なキャンプではなく、「家族で防災を学ぶ日」と考えることで、気軽に取り組めます。
出発前には荷物を一つずつ確認しました。

テントやタープだけではなく、ポータブル電源やソーラーパネル、ポータブル冷蔵庫、カセットコンロ、ランタンなど、実際の災害時にも使用する道具を中心に積み込みます。

普段使わない道具ほど、出発前に動作確認をしておくことが重要です。

「バッテリーが空だった。」

「必要なケーブルを忘れた。」

こうした小さな失敗も、自宅へすぐ戻れる距離だからこそ安心して経験できます。


AM8:00 まずは日陰を作る

現地へ到着したら、最初に行うのはテントではありません。
タープテントを設営し、日陰を確保します。
真夏の残暑では、直射日光を避けられる場所があるだけで体への負担は大きく変わります。

今回もタープを張ったあとに温度計で確認すると、日なたとタープ下では体感だけでなく温度にもはっきりと違いがありました。
さらに風が抜ける向きへ設営することで、扇風機との組み合わせによる気化熱も効率よく利用できます。

強い風は吹いていなかったのでタープに関してはタープテントと同じ幅の3m✕4mのものを使い、ペグ打ち・ガイロープを張ったタープテントの屋根部分に直接タープを張りました。
これによって継ぎ目なく日陰を作ります。
※風には常に注意します。

災害時でも避難生活が長引けば、この「快適な日陰」が家族の体力を守る重要な拠点になります。

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AM9:00 まずは思い切り身体を動かす

設営が終わったら、息子とキャッチボール。
せっかく自然の中へ来たので、普段よりも身体を動かし、しっかり汗を流します。

ここにも理由があります。
汗をかいた状態から身体を冷やすことで、熱中症対策として紹介してきた「気化熱」の効果を実際に体感できるからです。

記事や動画で見るだけでは分からないことも、自分の身体で経験すると理解が深まります。
子どもにとっても、「暑くなったら身体を冷やす」という習慣を自然に身につける良い機会になります。


AM10:00 限られた水を有効に使う

十分に身体を動かしたあとは、近くの川から水をくみ、ポータブルシャワーを使って汗を流しました。
災害時は、お風呂に入れない日が続くこともあります。

そのような状況では、限られた水を効率よく使う工夫が必要になります。
ポータブルシャワーなら、少ない水でも全身の汗や泥を洗い流すことができます。

その後、コードレス扇風機の風を浴びると、水分が蒸発する際の気化熱によって体表面の熱が奪われ、一気に涼しく感じられました。

これは以前ご紹介した熱中症対策の記事でも解説した「水+風」の組み合わせです。
真夏の屋外では、この組み合わせが非常に効果的でした。

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AM11:00 火を起こす体験をしてみる

昼食の準備では、息子と一緒にフェザースティックを作り、ファイヤースターターで火起こしに挑戦しました。
火花が飛んでも、すぐには火が付きません。
木の種類や細さ、空気の送り方など、少しずつ工夫しながら火を育てていきます。

普段はガスコンロやIHで簡単に火を使っていますが、「火を作る」という経験は、子どもにとっても新鮮だったようです。
災害時には、安全に火を扱う知識も重要になります。

遊びの中で学んでおくことで、「火は便利だけれど危険でもある」という感覚を自然に身につけることができます。


正午 本番の調理は確実な方法を選ぶ

火起こしを体験したあとは、昼食の準備に入りました。
今回は、実際の調理やお湯を沸かす作業にはカセットコンロを使用しています。

ファイヤースターターは防災訓練として非常に良い経験になりますが、家族で安全に調理をするのであれば、安定した火力を得られるカセットコンロの方が安心です。

以前の停電シミュレーション記事でもご紹介したように、調理をガスへ任せることで、ポータブル電源の電力は冷蔵庫や扇風機、照明など本当に必要な家電へ集中して使えます。

エネルギーを一つに頼らず、役割を分ける。

この考え方は、防災だけではなく普段のアウトドアでも役立つと感じました。

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第3章|【タイムライン実録】親子で学ぶ防災プチキャンプ(午後〜翌朝編)


親子で楽しみながら防災を学ぶプチキャンプの午後から翌朝までの流れをまとめたタイムライン図。ソーラーパネルによる発電、ポータブル冷蔵庫の活用、アイスでのクールダウン、カセットコンロによる調理、ランタンでの夜間照明、快適な就寝、翌朝のクーラーボックスの氷の残量確認までを時系列で紹介し、防災につながるポイントを分かりやすく解説した図。


PM1:00 ソーラーパネルで電気を作る

昼食を終えた頃には日差しも強くなり、ソーラーパネルを展開しました。
ポータブル電源は充電して使うだけではなく、「自分で電気を作る」ことも大切な役割です。

災害時は停電が長引くこともあります。
そのような状況では、残量だけを気にするのではなく、日中にどれだけ電気を回復できるかが生活を大きく左右します。

ポータブル電源へ接続すると、液晶画面にはリアルタイムの発電量が表示されます。

「今これだけ発電している。」

「雲がかかるとここまで変化する。」

こうした変化を親子で確認するだけでも、とても良い学びになります。
数字で見ることで、「電気は無限ではない」という感覚も自然と身につきました。

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PM2:00 ポータブル冷蔵庫の安心感

ソーラーパネルで発電しながら、ポータブル冷蔵庫も稼働を続けます。
真夏の屋外では、食品だけでなく飲み物や氷を適切な温度で保つことが熱中症対策にもつながります。

途中で庫内温度を確認すると、外気温が30℃を超えていても設定温度をしっかり維持していました。

冷たい飲み物をいつでも飲める。

アイスや保冷剤を安心して保管できる。

この安心感は、クーラーボックスだけでは得られない大きなメリットです。
停電時にも同じような環境を作れることを考えると、防災用品としても非常に心強い存在だと感じました。

※ハードクーラーボックスなどを持たない場合は、2室構成のポータブル冷蔵庫がおすすめです。
 2室それぞれの温度設定ができるモデルも多く商品化されています。

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PM3:00 冷たいアイスでひと休み

しっかり身体を動かしたあとの楽しみが、ポータブル冷蔵庫で冷やしておいたアイスです。
暑い屋外でも溶ける心配がなく、好きなタイミングで食べられるのは想像以上に快適でした。

もちろん、防災ではアイスを食べることが目的ではありません。
しかし、「冷たいものを口にできる」ということは、真夏の避難生活では大きな安心感になります。

体温を下げるだけではなく、精神的な疲れを和らげる効果も感じられました。


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PM5:00 夕食準備は熱源を分散する

夕方になり、夕食の準備を始めます。
今回は昼食で使用したカセットコンロだけではなく、アルコールストーブも出してみました。
息子は「学校でもアルコールランプで実験やったよ!」と学校だけでなく、こういったモノもあるんだなと驚いていました。
火力や使い勝手には違いがありますが、それぞれ特徴を知っておくことは災害時にも役立ちます。

一つの道具だけに頼るのではなく、複数の熱源を準備しておく。
これも以前の記事でご紹介した「エネルギーの多重化」という考え方です。

ポータブル電源は冷蔵庫や照明へ。

調理はガスやアルコールへ。

役割を分けることで、それぞれを効率よく活用できます。


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PM7:00 夜はランタンで過ごす

日が沈むと、LEDランタンを点灯しました。
普段は何気なく使っている照明も、停電時には最も重要な防災用品の一つになります。

今回はポータブル電源のACコンセントを利用して家庭用の虫除け器具も使用しました。
屋外でも快適に過ごせる環境を作ることで、夜の時間を落ち着いて過ごせます。

ランタンの明かりの下で宿題をする息子を見ていると、「停電しても普段の生活をできるだけ維持する」ということの大切さを改めて感じました。

明るさだけではなく、安心感もランタンが与えてくれます。

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PM9:00 快適な睡眠も防災の一つ

寝床にはインフレータブルマットを使用しました。
地面の凹凸が和らぐだけでなく、身体への負担も大きく軽減されます。

避難所や車中泊では、「眠れないこと」が体力を奪います。
睡眠不足は判断力の低下や疲労の蓄積にもつながるため、寝具を準備しておくことも立派な防災対策です。

今回はタオルケットだけでも十分に快適に過ごすことができました。
季節や気温に合わせて寝具を選ぶことの重要性も実感しました。


翌朝 クーラーボックスの保冷力を確認する

翌朝最初に確認したのは、ハードクーラーボックスの中です。
前日の朝に入れたロックアイスがどれくらい残っているのか。

これは以前から気になっていた実測ポイントでもありました。
今回はハードクーラーボックスに保冷剤+市販のロックアイス(袋)と、ソフトクーラーバッグの中にアイスコンテナに直接市販のロックアイスを入れて簡単に比較しましたが、どちらもフタを開ける頻度が少なかったためか、結果として、30~50mlほど液体化(水)となり氷は十分な大きさを保っていました。

その氷をアイスコーヒーやジュースに入れながら、朝の時間をゆっくり過ごします。
実際に使って初めて分かる保冷力や使い勝手こそ、防災用品を選ぶ際の参考になると感じました。

今回は実験も兼ねて、市販のロックアイスをハードクーラーボックスで保冷剤とともに保管し、一部をソフトクーラーバッグ内のアイスコンテナへ移して持ち運びました。
ポータブル冷蔵庫のアイス以外にも、昼過ぎには電動かき氷機で削り、暑い時間帯のクールダウンにも活用しました。
子どもにとっては楽しみの一つでしたが、真夏の屋外では身体を冷やし、水分補給を促すきっかけにもなりました。

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撤収も防災訓練

最後は息子と協力しながら撤収作業を行いました。
使った道具を元の場所へ戻し、不足している物がないか確認します。

この「元に戻す」という作業も、防災用品の管理では大切です。
次に使う時にすぐ取り出せる状態にしておくことで、本当の災害時にも慌てず行動できます。

今回のプチキャンプは遊びで終わるのではなく、防災用品を実際に使い、家族みんなで確認する良い機会になりました。


第4章|実際に使って分かったこと。カタログだけでは見えない部分


親子で行ったプチキャンプで実際に計測した検証結果をまとめた図解。ソーラーパネルの発電量の推移、ポータブル冷蔵庫の庫内温度、ハードクーラーボックスの保冷力、ポータブル電源の残量推移、タープ下と日なたの温度差を実測データで比較し、防災やアウトドアで役立つ一次情報を分かりやすく紹介した図。


今回のプチキャンプでは、楽しむことだけを目的にするのではなく、防災用品を実際に使いながら「本当に役立つのか」を確認しました。

メーカーが公表しているスペックを見ることも大切ですが、実際の屋外環境では気温や日差し、使い方によって結果は変わります。

だからこそ、自分自身で使い、数値として確認しておくことには大きな意味があります。


ソーラーパネルは「発電量の変化」を体験できた

ソーラーパネルを設置すると、ポータブル電源の液晶画面には発電量がリアルタイムで表示されます。
晴れている時間帯は発電量が増え、雲がかかるとすぐに数値が変化しました。
パネルの向きも常に太陽に直角を意識しないといつの間にか発電量は低下…
また、一部分でもパネルへの日射しを遮ると著名に発電力は低下します。

「太陽が出ているから発電する。」という漠然とした理解ではなく、「これだけ変わる」という実感を持てたことは大きな収穫でした。

停電時は残量ばかりを気にしてしまいがちですが、「どれだけ充電できているか」を把握することも同じくらい重要です。
災害時にソーラーパネルを活用するためには、一度実際に発電させてみることをおすすめします。

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ポータブル冷蔵庫は絶大な安心感

真夏の屋外では、飲み物や食材を安全な温度で保つことが重要になります。
今回も外気温が高い環境でしたが、ポータブル冷蔵庫は設定温度を維持し続けていました。

必要な時に冷たい飲み物を飲める。

保冷剤や氷を安心して保管できる。

この安心感は、クーラーボックスだけでは得られないメリットです。
停電時でもポータブル電源と組み合わせることで、自宅とほぼ同じ環境を維持できることを改めて実感しました。

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ハードクーラーボックスは翌朝まで十分な保冷力だった

翌朝確認したところ、ロックアイスは十分な大きさを保っていました。
これは出発前の予冷や、保冷剤の配置なども大きかったと思います。

朝のアイスコーヒーやジュースにもそのまま使用でき、保冷力の高さを改めて確認できました。
クーラーボックスは「何時間保冷できるか」だけでなく、「どのように使うか」でも結果は大きく変わります。
開閉回数を減らすこと。

必要以上に中身を取り出さないこと。

保冷剤や氷の配置を工夫すること。

こうした積み重ねが翌朝の保冷力につながることを実感しました。
よく動画である検証も。条件が様々なので、自分自身のの運用方法に近い検証を参考にするといいですね!

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電気・ガス・太陽光を組み合わせる安心感

今回のプチキャンプで改めて感じたのは、一つのエネルギーだけに頼らないことの大切さです。

冷蔵庫や照明はポータブル電源。

日中はソーラーパネルで充電。

調理はカセットコンロやアルコールストーブ。
もちろん実際に起こした火でも。

それぞれ役割を分けることで、どれか一つが使えなくなっても生活を続けられる環境が作れます。
これは以前ご紹介した停電シミュレーション記事でもお伝えした「エネルギーの多重化」という考え方そのものです。

防災用品を揃えるだけではなく、「どう組み合わせて使うか」を考えることが、防災力を高めるポイントだと感じました。


子どもと一緒に使うことが一番の防災訓練

今回一番印象に残ったのは、息子が楽しみながら道具に触れていたことです。

火を起こす。

電気を作る。

外でシャワーを使う。

ランタンを点ける。

こうした経験は、一度体験するだけでも記憶に残ります。
防災は知識だけでは身につきません。

実際に家族で体験し、「できた」という経験を積み重ねることが、いざという時の落ち着いた行動につながるのだと思います。
父としては何かあったときに、息子が「あの時やったやつだ!」と何かひとつでも身になればなと思っています。


第5章|防災は「特別な備え」ではなく「日常の延長」にある

防災という言葉を聞くと、非常食や防災用品を備蓄し、使う日が来ないことを願うものという印象を持つ方も多いと思います。

しかし、実際に今回プチキャンプをしてみて感じたのは、防災用品は「しまっておくもの」ではなく、「普段から使い慣れておくもの」だということです。

タープを設営する。

ポータブル電源を使う。

ソーラーパネルで発電する。

火を起こして料理をする。

ランタンで夜を過ごす。

どれもキャンプでは当たり前のことですが、災害時には家族を守るために必要となる行動ばかりです。
だからこそ、遊びながら経験しておくことに大きな価値があります。

子どもにとっては楽しい思い出になります。

大人にとっては、「もし今停電したら」「断水したら」という場面を具体的に想像しながら、防災用品の使い方や不足しているものを確認する機会になります。

今回も、ソーラーパネルの発電量を確認しながらポータブル電源を運用し、ポータブル冷蔵庫で食品やアイスを保管し、ハードクーラーボックスでは翌朝まで氷の状態を確認することができました。
さらに、ソフトクーラーバッグとアイスコンテナを組み合わせて氷を持ち運び、電動かき氷機で削って楽しむなど、普段の遊びだからこそ気付けた使い方もありました。

こうした経験は、メーカーのカタログやスペック表を見るだけでは分からない情報になります。
実際に使ってみることで、それぞれの道具の特徴や注意点、自分たちの生活に合った使い方が見えてきます。

防災用品は、いざという時のためだけに購入するものではありません。

普段からアウトドアやキャンプ、少年野球、屋外作業などで活用することで、使い方を自然に覚え、必要な時に迷わず使えるようになります。

まずは庭でのデイキャンプでも構いません。

近くの公園やキャンプ場でも十分です。

家族で楽しみながら一日過ごすだけでも、多くの学びや発見があります。
防災は「我慢すること」ではなく、「日常を少し工夫して備えること」
そんな考え方が広がれば、万が一の災害時にも落ち着いて行動できる家庭が増えていくのではないでしょうか。

今回は昨年の残暑の時期に実践した内容をご紹介しました。

季節が変われば必要な備えも変わります。

今後は秋・冬ならではの寒さ対策や防寒用品、結露対策などについても、実際に使いながら検証し、皆さまへお伝えしていきたいと思います。


今回実際に使用した主な防災・アウトドア用品

用途使用したもの
日陰づくりタープテント・タープ
電源ポータブル電源
発電ソーラーパネル
食品・飲料の冷却ポータブル冷蔵庫
氷の保管・持ち運びハードクーラーボックス・ソフトクーラーバッグ・アイスコンテナ
クールダウン電動かき氷機
送風・気化熱冷却コードレス扇風機
給水・身体の冷却ポータブルシャワー
調理カセットコンロ
予備熱源アルコールストーブ・ファイヤースターター
照明LEDランタン
防虫コンセント式虫除け
就寝インフレータブルマット・タオルケット

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今回ご紹介した内容については、それぞれ詳しく解説した記事も公開しています。

気になるテーマがありましたら、ぜひあわせてご覧ください。


最後に

今回のプチキャンプでは、「遊び」と「防災」を無理なく組み合わせることで、家族みんなが楽しみながら多くのことを学ぶことができました。

防災用品は、使わずに保管しておくよりも、普段からアウトドアやキャンプ、少年野球、屋外作業などで活用し、使い慣れておくことが大切です。

一度経験しておくだけでも、「もしもの時」の安心感は大きく変わります。

この記事が、ご家族で防災について考えるきっかけとなり、楽しみながら備える第一歩になれば幸いです。