【エアコンの寿命】10年以上なら買い替え?故障のサイン・修理との比較・2027年省エネ基準を徹底解説
はじめに|10年以上使っているエアコンは買い替えるべき?
エアコンを10年以上使っていると、冷えにくさや異音、水漏れ、電気代の増加などが気になり始めます。
「10年を過ぎたから、すぐに買い替えた方がよいのだろうか。」
「修理すれば、まだ使い続けられるのだろうか。」
このように迷っている方も多いのではないでしょうか。
エアコンは、使用年数だけで買い替えを決める必要はありません。
製造年、不具合の症状、修理費用、交換部品の有無、省エネ性能、今後何年使用したいかを総合的に比較することが大切です。
10年以上使用していても、正常に動いているエアコンはあります。
一方で、使用年数が比較的短くても、設置環境や使用状況によって不具合が起きることがあります。
特に注意したいのは、真夏に突然冷房が使えなくなることです。
高齢者や子ども、持病や体調に不安がある方にとって、猛暑日に冷房が使えない状態は、単なる不便ではありません。
環境省は、熱中症予防のために無理をせず冷房を使用し、特に高齢者や子どもへ注意するよう呼びかけています。
私は柔道整復師として、ご家族の体調や生活環境についてご相談を受けることがあります。
また、暮らしサポートの現場では、フィルターの汚れ、室外機周辺の障害物、家具による風の遮断など、故障以外の原因で冷えにくくなっているケースも見かけます。
この記事では、エアコンの寿命の考え方、故障が疑われる症状、すぐに使用を中止した方がよい危険な症状、修理と買い替えの判断基準を解説します。
あわせて、2027年から始まる新しい省エネ基準についても、誤解しやすい点を整理します。
第1章|エアコンの寿命は何年?
設計上の標準使用期間とは?
エアコンの寿命を考えるとき、一つの目安になるのが「設計上の標準使用期間」です。
設計上の標準使用期間とは、一定の標準的な条件で使用した場合に、安全に使用できる期間の目安です。
多くの家庭用エアコンでは、設計上の標準使用期間として10年が表示されています。
ただし、製品によって期間が異なる場合があるため、本体の表示や取扱説明書を確認してください。
経済産業省は、設計上の標準使用期間を超えて使用すると、経年劣化によって発火やけがなどの事故に至るおそれがあると案内しています。
ここで注意したいのは、設計上の標準使用期間と、メーカー保証期間は別のものだということです。
メーカー保証は、定められた期間内に製品の不具合が起きた場合の修理条件を示します。
設計上の標準使用期間は、長期間使った製品の安全性を考えるための目安です。
税務上の耐用年数とも意味が異なります。
10年で必ず壊れるわけではない
設計上の標準使用期間が10年だからといって、10年を過ぎた日に突然使えなくなるわけではありません。
10年以上正常に動いているエアコンもあります。
反対に、10年未満でも故障する可能性はあります。
実際の劣化の進み方は、使用時間、設置環境、気候、清掃状態、運転の頻度などによって変わります。
毎日長時間使用するリビングのエアコンと、年に数回しか使わない客間のエアコンでは、部品へかかる負担が異なります。
油煙が多いキッチン付近、湿気が多い部屋、海に近い地域、室外機へ直射日光や風雨が当たりやすい場所なども、製品へ影響を与える可能性があります。
そのため、10年は「必ず買い替える年」ではなく、点検や買い替えを具体的に考え始める時期と捉えるとよいでしょう。
製造年を確認する方法
エアコンの製造年は、室内機の下側や側面に貼られたシールで確認できることがあります。
シールには、メーカー名、型番、製造年、定格電圧などが記載されています。
リモコンの購入時期ではなく、本体の製造年と設置時期を確認してください。
賃貸住宅の備え付けエアコンで設置時期が分からない場合は、管理会社や大家へ確認しましょう。

第2章|寿命が近い可能性がある症状
エアコンの不具合には、掃除や設定の見直しで改善するものと、部品の劣化や故障が関係するものがあります。
一つの症状だけで寿命と決めつけず、複数の状態を確認することが大切です。
冷えにくい・暖まりにくい
冷房をつけても部屋が冷えない、暖房をつけても暖まらない場合は、エアコンの能力が低下している可能性があります。
ただし、すぐに故障だと判断することはできません。
運転モードの間違い、設定温度、風量、フィルターの汚れ、強い日差し、窓やドアの開放なども影響します。
室外機の周囲を物でふさいでいると、室内の熱を屋外へ逃がしにくくなることもあります。
設定や環境を確認しても冷たい風が出ない場合は、冷媒、圧縮機、センサー、室外機などの不具合も考えられます。
詳しい確認方法は、【実体験】エアコンが冷えない・水漏れする原因は?買い替える前の確認方法と専門業者へ相談する目安でも紹介しています。
異音や強い振動がある
エアコンから聞き慣れない大きな音がする場合は、注意が必要です。
運転開始時の音、冷媒が流れる音、樹脂部品が温度変化で伸び縮みする音など、正常な動作音もあります。
一方で、ガタガタ、ゴロゴロ、金属がぶつかるような音や、以前にはなかった強い振動が続く場合は、部品の緩みや劣化が考えられます。
室外機が大きく振動している場合も、設置状態や内部部品の点検が必要になることがあります。
室内機から水漏れする
室内機から水が垂れる場合は、ドレンホースの詰まり、フィルターの汚れ、室内機の傾き、内部部品の異常など、複数の原因が考えられます。
水漏れが電気部品へ達すると、故障や漏電につながる可能性もあります。
バケツやタオルだけで長期間対応せず、原因を確認してください。
賃貸住宅の場合は、自分で分解したり業者を手配したりする前に、管理会社や大家へ連絡しましょう。
エラー表示が繰り返される
一度だけのエラー表示は、停電や一時的な通信異常などで出る場合があります。
電源を入れ直しても繰り返し表示される場合は、取扱説明書やメーカー公式サイトでエラーコードを確認してください。
エラーコードは、メーカーや機種によって意味が異なります。
表示を消すことだけを目的に何度も再起動せず、必要に応じて点検を依頼しましょう。
室外機が動かない
冷房や暖房を開始しても、室外機がまったく動かない場合は、不具合が疑われます。
ただし、設定温度へ到達したときや、暖房時の霜取り運転などでは、一時的に室外機が止まることがあります。
数分待っても動かず、室内機から冷風や温風も出ない場合は、メーカーや販売店へ相談してください。
電気代が急に増えた
古いエアコンは、部品の劣化や性能低下によって運転効率が下がる可能性があります。
ただし、電気代の増加だけで寿命とは判断できません。
猛暑や厳しい寒さ、使用時間の増加、電気料金単価の変更、設定温度、家族構成なども影響します。
前年同月と比較する場合は、使用日数や気温、設定条件が近いかも確認しましょう。
修理を繰り返している
一つの部品を修理したあと、別の部品が故障するケースもあります。
特に使用年数が長く、複数回の修理が続いている場合は、今後の修理費用も含めて買い替えを比較する時期です。

第3章|すぐに使用を中止した方がよい症状
エアコンの不調には、様子を見ながら確認できるものと、すぐに使用を中止すべきものがあります。
火災や感電につながる可能性がある症状は、軽く考えてはいけません。
焦げ臭いにおいや煙が出る
運転中に焦げたようなにおいがする場合は、内部の電気部品や配線が異常発熱している可能性があります。
煙が出ている場合は、直ちに使用を中止してください。
NITEは、焦げ臭いにおい、異常発熱、ブレーカーが頻繁に落ちるなどの症状がある場合、発熱や発火のおそれがあるため使用を中止するよう注意喚起しています。
火花が見える
コンセント、電源プラグ、本体内部などから火花が見える場合は危険です。
エアコンの運転を止め、安全に操作できる場合は電源プラグを抜くか、専用ブレーカーを切ってください。
煙や炎が出ている場合は、無理に近づかず、必要に応じて消防へ連絡してください。
電源コードやプラグが異常に熱い
電源コードやプラグが触れないほど熱くなっている場合は、接触不良や配線異常の可能性があります。
プラグが変色している場合や、コンセント周辺が焦げている場合も使用を中止してください。
エアコンは消費電力が大きいため、延長コードやたこ足配線の使用は避けます。
電源コードを途中で切断して延長したり、自分で修理したりしてはいけません。
ブレーカーが繰り返し落ちる
エアコンをつけるたびにブレーカーが落ちる場合は、漏電、短絡、過電流などの可能性があります。
ブレーカーを何度も戻して運転を繰り返さないでください。
エアコン本体だけでなく、コンセントや分電盤側に問題がある場合もあります。
メーカー、販売店、電気工事業者などへ相談しましょう。
大きな異音や強い振動が続く
室内機や室外機から突然大きな音が出た場合は、内部部品の破損やファンの異常などが考えられます。
部品が外れて回転部分へ接触すると、さらに故障が広がる可能性があります。
NITEも、試運転時に異音、焦げ臭いにおい、水漏れ、エラー表示、意図しない電源停止がないか確認し、異常があれば販売店やメーカーへ相談するよう案内しています。
自分で分解・配線修理・冷媒補充をしない
インターネット上には、エアコンを自分で分解する方法や、冷媒を補充する方法が紹介されていることがあります。
しかし、エアコン内部には電気部品、回転するファン、冷媒配管などがあり、感電、火災、けが、冷媒漏れの危険があります。
内部の洗浄液が電気部品へ付着して火災に至った事故事例もあります。
家庭で行う確認は、取扱説明書で認められた範囲にとどめてください。

第4章|故障と決める前に確認すること
危険な症状がない場合は、故障と決めつける前に、自分で安全に確認できる範囲を見ていきましょう。
運転モードと設定温度を確認する
冷房を使いたいのに、送風、除湿、暖房になっていないか確認してください。
冷房の設定温度が現在の室温より高い場合は、冷たい風が出ないことがあります。
暖房の場合も、設定温度が室温より低いと運転が弱くなる場合があります。
リモコンの表示が薄い、操作が反映されない場合は、電池も交換してみましょう。
風量と風向きを確認する
風量が弱へ固定されていると、部屋全体へ冷気が届くまで時間がかかる場合があります。
最初は自動風量を使い、冷房時は水平から少し上向き、暖房時は斜め下向きを基本に確認します。
詳しい使い分けは、【エアコンの風向き】冷房は上向き・暖房は下向き?自動・スイング・風量の正しい使い方を徹底解説で紹介しています。
フィルターの汚れを確認する
フィルターへホコリがたまると、室内機が空気を吸い込みにくくなります。
風量が落ち、冷暖房の効率へ影響する可能性があります。
電源を切り、取扱説明書に従ってフィルターを確認してください。
掃除方法や注意点は、【エアコンのフィルター掃除】電気代はどれくらい変わる?頻度・正しい方法・注意点を徹底解説で詳しくまとめています。
窓、ドア、日差しを確認する
窓やドアが開いたままになっていると、外から暖かい空気や冷たい空気が入り続けます。
真夏の西日が強い部屋では、窓から入る熱が大きく、エアコンの能力が足りないように感じる場合があります。
遮光カーテン、すだれ、外側の日よけなども検討しましょう。
家具が風を遮っていないか確認する
エアコンの吹き出し口の前に、背の高い棚、カーテン、室内干しの洗濯物などがあると、風が部屋の奥へ届きません。
冷房時に足元だけが冷える場合は、家具の位置と風の通り道を確認してください。
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室外機周辺を確認する
室外機の前に植木鉢、収納箱、自転車、雑草などがあると、熱交換を妨げる可能性があります。
室外機全体を箱型カバーで囲ったり、吹き出し口をふさいだりしないでください。
詳しくは、【エアコンの室外機】日よけは本当に必要?正しい置き方・節電効果・やってはいけない対策を徹底解説で確認できます。
内部クリーン中ではないか確認する
冷房を停止したあとも、室内機から風が出たり、ランプが点灯したりする場合があります。
これは、故障ではなく内部クリーンが動いている可能性があります。
内部クリーン中は、機種によって暖かい風が出ることもあります。
【エアコンの内部クリーン】毎回必要?送風との違い・電気代・カビ臭への効果を徹底解説も参考にしてください。
エラーコードを確認する
エラー表示がある場合は、文字や番号をメモします。
取扱説明書やメーカー公式サイトで確認し、必要に応じて問い合わせ時に伝えてください。
安全に確認できる範囲を見直しても改善しない場合は、点検や修理を検討しましょう。
第5章|修理と買い替えの判断基準
エアコンの不調が見つかったとき、修理と買い替えのどちらがよいかは、年数だけでは決められません。
修理費用だけでなく、保証、部品、今後の使用予定も含めて比較します。
修理を検討しやすいケース
購入からの年数が浅く、メーカー保証や延長保証の期間内であれば、修理を検討しやすいでしょう。
不具合の原因が一つに限定され、比較的少ない修理で改善する場合もあります。
メーカーに交換部品があり、修理後も一定期間使える見込みがあるか確認してください。
引っ越しや建て替えの予定が近く、新品へ交換しても短期間しか使わない場合は、修理の方が合うこともあります。
買い替えを検討しやすいケース
10年以上使用している場合は、買い替えを具体的に比較する時期です。
複数の部品に不具合がある場合や、修理後も別の部品が故障する可能性が高い場合は、総額が増えることがあります。
交換部品の生産が終了している場合は、修理そのものができないこともあります。
高額な修理見積もりが出た場合は、新品の本体価格、標準工事費、撤去費、リサイクル料金を含めて比較しましょう。
部屋に能力が合っていない場合
以前とは部屋の使い方が変わり、エアコンの能力が足りなくなっている場合もあります。
例えば、隣室とつなげて使うようになった、キッチンと一体になった、吹き抜けがある、西日が強くなったなどの条件です。
能力が足りないエアコンを長時間運転していると、設定温度へ達しにくくなります。
買い替える場合は、畳数表示だけでなく、冷房能力と暖房能力、住宅の断熱性も確認してください。
修理費だけで一律に決めない
「修理費が何万円を超えたら必ず買い替え」という共通の基準はありません。
購入時の価格、使用年数、修理内容、今後何年使用したいかで判断が変わります。
修理業者へ、修理後に想定される使用期間や、他の部品の状態について確認するのも一つの方法です。

第6章|古いエアコンと新しいエアコンの電気代
古いエアコンから新しいエアコンへ買い替えると、省エネ性能が向上する可能性があります。
ただし、買い替えればすべての家庭で同じように電気代が下がるわけではありません。
新しい機種は効率が改善している場合がある
エアコンは、圧縮機、熱交換器、センサー、制御技術などが改良されています。
同じ広さ向けの製品でも、新しい機種の方が期間消費電力量を抑えている場合があります。
一方で、上位機種と低価格機種では性能が異なります。
古い上位機種と新しい低価格機種を比べると、想像したほど差がない場合もあります。
年式だけでなく、製品ごとの数値を比較することが必要です。
期間消費電力量を確認する
カタログや省エネラベルには「期間消費電力量」が表示されています。
これは、一定の条件で冷房と暖房を使用した場合の、年間消費電力量の目安です。
数値が小さい製品ほど、同じ条件では使用電力量が少ないと判断できます。
ただし、実際の電気代は、地域、外気温、使用時間、設定温度、住宅性能などによって変わります。
省エネ基準達成率を確認する
統一省エネラベルでは、省エネ基準の達成状況や年間電気料金の目安を確認できます。
資源エネルギー庁は、2027年度を目標年度とする省エネ基準に対応したラベルを案内しています。
本体価格だけでなく、期間消費電力量、省エネ基準達成率、使用予定年数を合わせて比較しましょう。
購入費を短期間で回収できるとは限らない
新しいエアコンの電気代が安くなっても、本体価格と工事費を短期間で回収できるとは限りません。
使用時間が短い部屋では、年間の電気代差が小さくなる場合があります。
反対に、夏と冬に長時間使用するリビングでは、差が大きくなる可能性があります。
【エアコンの電気代】つけっぱなしとこまめに消すのはどっちが安い?時間・外気温別に徹底比較でも解説しているように、電気代は使い方や外気温でも変動します。

第7章|2027年の省エネ基準とは?
エアコンの買い替えを調べていると、「2027年問題」という言葉を見かけることがあります。
不安をあおる情報もありますが、制度の内容を正しく理解することが大切です。
2027年4月から新しい基準が始まる
資源エネルギー庁は、トップランナー制度に基づき、家庭用エアコンの新しい省エネ基準が2027年4月から始まると案内しています。
トップランナー制度は、現在商品化されている製品のうち、省エネ性能が優れた製品などを参考に、将来の目標基準を定める仕組みです。
家庭用エアコンでは、区分に応じて2027年度または2029年度が目標年度とされています。
現在使用しているエアコンが使えなくなるわけではない
新しい省エネ基準が始まっても、現在家庭で使っているエアコンが突然使用禁止になるわけではありません。
2027年4月になったら、今のエアコンの電源が入らなくなる制度でもありません。
正常に使用できる製品は、引き続き使用できます。
ただし、長期間使用している製品は、省エネ基準とは別に、経年劣化や安全性を確認する必要があります。
安いエアコンがすべてなくなるとは限らない
新基準によって、メーカーの商品構成が変わる可能性はあります。
省エネ性能を高めるために、部品や設計が変更され、製造コストへ影響することも考えられます。
一方で、販売価格はメーカーの方針、流通、在庫、機能、販売店の競争などでも変わります。
「2027年からすべてのエアコンが大幅に値上がりする。」
「低価格のエアコンが完全になくなる。」
「2026年中に買わなければ必ず損をする。」
このように断定することはできません。
焦って買い替える必要はない
現在のエアコンに異常がなく、使用年数も浅い場合は、2027年の基準だけを理由に急いで買い替える必要はありません。
一方で、10年以上使用し、冷えにくさや異音などの症状がある場合は、故障する前に見積もりを取る価値があります。
省エネ基準だけでなく、安全性、修理費、使用状況を含めて判断しましょう。

第8章|買い替える場合の確認項目
エアコンを買い替える場合は、本体価格や畳数だけで選ばないことが大切です。
設置環境と工事条件を事前に確認しましょう。
部屋の広さと住宅構造
まず、冷暖房する部屋の広さを確認します。
同じ10畳でも、木造住宅と鉄筋コンクリート住宅では、必要な能力が異なる場合があります。
最上階、西日が強い部屋、大きな窓がある部屋、吹き抜け、キッチンと一体になった空間では、熱の出入りが大きくなります。
畳数表示だけでなく、冷房能力と暖房能力も確認してください。
寒冷地では、低い外気温でも暖房能力を維持しやすい寒冷地仕様が適する場合があります。
100Vと200Vを確認する
エアコンによって、必要な電源が100Vと200Vに分かれます。
コンセントの形状も異なるため、現在の設備で使用できるか確認してください。
電圧の切り替えや専用回路の新設には、電気工事が必要です。
自分で配線を変更してはいけません。
室外機の設置場所
新しい室外機が、現在の設置スペースへ収まるとは限りません。
本体の幅、高さ、奥行きに加え、吸い込みと吹き出しに必要な空間を確認してください。
ベランダ、屋根置き、壁面設置、二段置きなどでは、追加工事費がかかる場合があります。
標準工事に含まれる範囲
広告に表示されている価格へ、すべての工事が含まれているとは限りません。
配管の延長、化粧カバー、穴あけ、電圧切り替え、高所作業、室外機の特殊設置などは、追加料金になる場合があります。
購入前に、標準工事の範囲と追加料金を確認しましょう。
取り外し費用とリサイクル料金
古いエアコンの取り外しと処分にも費用がかかります。
家庭用エアコンは家電リサイクル法の対象です。
購入店や工事業者へ、取り外し費用、収集運搬費、リサイクル料金を確認してください。
必要な機能を選ぶ
新しいエアコンには、自動フィルター掃除、内部クリーン、除湿、人感センサー、無線LAN、スマートフォン操作など、さまざまな機能があります。
機能が多いほど便利とは限りません。
自動お掃除機能があっても、フィルター以外の清掃が不要になるわけではありません。
分解クリーニングの料金が高くなる場合もあります。
自分の生活で本当に使う機能を整理し、必要以上に高価な機種を選ばないことも大切です。
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第9章|真夏に故障する前に確認したい理由
エアコンの点検や買い替えは、本格的な猛暑を迎える前に行うのが理想です。
猛暑時は修理や工事が混みやすい
暑くなると、エアコンの故障や買い替えの依頼が増えます。
点検の予約が取れない、修理部品の到着に時間がかかる、希望する機種の在庫がない、取付工事が数日から数週間先になるといった可能性があります。
異常があるまま使い続け、完全に動かなくなってから依頼すると、冷房のない期間が生まれるかもしれません。
高齢者や子どもは特に注意する
高齢者は、暑さやのどの渇きを感じにくくなる場合があります。
子どもは体温調節機能が十分に発達しておらず、大人より暑さの影響を受けやすいとされています。
環境省も、室温をこまめに確認し、無理をせず冷房を使用するよう案内しています。
高齢者や子ども、体調に不安がある方がいる家庭では、冷房を使えない期間をできるだけ作らないことが大切です。
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シーズン前に試運転する
NITEは、冷房シーズン前に試運転を行い、冷風、水漏れ、異音、異臭、エラー表示、意図しない電源停止がないか確認するよう案内しています。
冷房の最低設定温度で10分程度運転し、冷風が出るか確認します。
さらに運転を続け、水漏れや異常がないか確認してください。
異常がある場合は、販売店やメーカーへ相談しましょう。
故障時の一時的な備えも考える
修理や交換まで時間がかかる場合に備えて、扇風機、サーキュレーター、遮光カーテン、保冷剤、冷却用品などを準備しておく方法があります。
ただし、扇風機だけでは、室温が非常に高い環境で十分な熱中症対策にならない場合があります。
自宅で安全に過ごせない場合は、冷房が使用できる家族宅、公共施設、商業施設などへ移動することも検討してください。
まとめ|年数だけでなく症状と修理費で判断しよう
エアコンの設計上の標準使用期間は、多くの家庭用機種で10年が一つの目安です。
ただし、10年を過ぎたら必ず故障するわけではありません。
使用時間、設置環境、清掃状態などによって、劣化の進み方は変わります。
10年以上使用している場合は、製造年と本体の状態を確認し、点検や買い替えを具体的に考え始めましょう。
冷えにくい、暖まりにくい、水漏れ、異音、エラー表示などがあっても、設定やフィルター、室外機周辺の環境が原因の場合があります。
危険な症状がなければ、取扱説明書で認められた範囲を順番に確認してください。
一方で、焦げ臭いにおい、煙、火花、電源コードやプラグの異常発熱、ブレーカーの繰り返し作動、大きな異音がある場合は、すぐに使用を中止します。
自分で分解、配線修理、冷媒補充を行わず、メーカー、販売店、専門業者へ相談してください。
修理と買い替えを比較する際は、使用年数、修理費、部品の有無、保証、今後の使用年数を確認します。
購入から年数が浅く、不具合が限定されている場合は、修理が適することがあります。
10年以上使用し、複数の不具合や高額な修理が必要な場合は、買い替えも比較しましょう。
新しいエアコンは省エネ性能が高い場合がありますが、すべての家庭で同じ節電効果が出るわけではありません。
期間消費電力量、省エネ基準達成率、本体価格、工事費、使用時間を総合的に確認してください。
2027年4月から家庭用エアコンの新しい省エネ基準が始まりますが、現在使用中のエアコンが突然使えなくなる制度ではありません。
すべての機種が必ず大幅に値上がりするとも断定できません。
制度への不安だけで急いで購入せず、現在のエアコンの状態と家庭の事情を基準に判断しましょう。
特に大切なのは、真夏に故障して冷房を使えない期間を作らないことです。
高齢者、子ども、体調に不安がある方がいる家庭では、暑くなる前に試運転を行い、異常があれば早めに点検や見積もりを依頼してください。
年数だけで判断するのではなく、安全性、症状、修理費、省エネ性能を比較し、ご家庭に合った選択を行いましょう。
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エアコンの買い替えや故障対策では、本体だけでなく、日頃の室温管理や空気循環に使う周辺用品も役立ちます。
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古いエアコンを使っている場合は、室温が下がっているかを感覚だけで判断せず、温湿度計で確認することが大切です。
高齢者や子ども、体調に不安がある方がいるご家庭では、寝室や普段過ごす場所へ温湿度計を置き、冷房が適切に効いているか確認しましょう。
部屋の奥まで冷気が届かない場合は、サーキュレーターで空気を循環させる方法があります。
ただし、サーキュレーター本体や電源コードを通路へ置くと、つまずきや転倒の原因になります。
壁際や家具の近くなど、風を妨げず安全に設置できる場所を選んでください。
フィルター掃除を行う場合は、取扱説明書で認められた範囲にとどめ、内部の分解や冷媒補充は自分で行わないでください。
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エアコンの買い替え前の確認や、故障時に備える周辺用品選びの参考にしてください。
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